[雑記]嘆かわしきは弩阿呆の跋扈する現世
車の運転をするたびに思う
どうしてこんなにも世間には壊れてしまった人間ばかりが生き続けているのだろうかと...
先週日曜、幼少期の学友が心筋梗塞で亡くなった
マラソン大会に出場した彼はゴールを目前に急に倒れこみ、そのままこの世を去ったと言う
地元に住む、旧友グループメンバーの一人に該当していた私は、翌日、当時の友人グループの一人からこの事実を聞かされ、彼のご自宅にて弔ってきた
彼とはモンスターハンターポータブル3rdの発売から少しして一緒に遊んだのを最後に会えていなかった
8年もの空白期間があった
彼のご自宅に集まれたもう一人の友人は、私の目からは異常な程落ち込んでいた。
友人に再会してからずっと「考えがまとまらない、何も考えられない」と言い続け、正直友人の方が心配になるレベルだったので彼の死が霞んでしまった
彼のご自宅を後にしても、全然安定しない友人を自宅まで見送りその間、必死に励まし続ける自分
自分でも思ったが、不謹慎どうのこうの度外視に、自分が友人を慰めるその様は完全にトリックスターであった。うむ、実に道化であった。
帰り途中の公園でぽつりぽつりと言葉が繋がるようになってくると情報が落ちてくる。
彼と友人は一週間前にあっていて、その時マラソン大会の話もしていたらしい。
二人で旅行にも頻繁に行っていて、今度は台湾行きたい、みたいなところまで話しをしていたという。
その最中、東京に出たもう一人の友人からも連絡が入った
彼は2週間前にこちらに帰り、彼と遊んだらしい
・・・
結局こうなのだ。
そりゃ、私もトリックスターになる。
私だけ、コウモリ扱いなのだ。
8年あってない同級生の死を、自分のあずかり知らない所で頻繁に会っていた、自分目線「友達ゴッコ」の人たちと同じ尺度で捕らえられるか、と。
いや、それ自分が「会う努力をしてなかっただけじゃないか」
・・・連絡してましたがなにか。
ガチで私だけコウモリでした。いつもこうだ、だから私は友人の要素に重きを置いていない。
それでも、友人は死して尚交友関係を求めるのは、正直にいえば辛い。
死んだ彼は悪人か善人かと区分すれば、私の視点からは超・善人。
他人は言う、そんな善人な彼だからこそ、彼が交友関係を築く機会をくれた、と。反吐が出た。
寂しいのは事実だが、彼も友人も、私には交友関係を要していなかっただろうなと思ってしまうのも、それもまた自分の中にある真の感情なのが、やっぱりさびしい事なのだと、愕然とする。
んで、車の運転をしていたときに思った話につなげよう
病院に行くと言う家族を駅まで車で連れて行き、駅で降ろす。
続いてうちの車の前に車が停まり、その車も似たような感じで一人の男を降ろした。
ポメラニアンのような髪型の人相の良くない男が、何故かこちらを睨みながら駅に続く歩道には向かわず、かといってまっすぐこちらの車に向かってくるわけでもなく、メンチを切る、と言う表現でいいのか中途半端な場所を虚ろに歩み、こちらを見据えながら、何故か苦々しい表情を変えずこちらにゆっくりと近づいてくる。
一言で言えば、「やべーやつ」と言う印象の男だった。
車になんかされるのかと思って、そのヤベー奴の動向をじっと見ていた。
じっと見ていた。
じーっと見ていた
ポメラニアンがチワワのように、またよたよたと駅の方に進んでいった。
私もそんなに人相は良い方じゃないと思う、よく言えば真島吾朗。
世間があの髭面を許容してくれるなら、あの髭を蓄えたいもんだ。
ほっと一安心したものの、こんどは駅に降ろした家族が心配になった。
本当にあの男、なんだったんだ、ただただ恐怖...
どうしてこう、弩阿呆ばかりが現世に残り、人のいい奴ばかりが先に逝く、そんな現世を憂う
