[雑記]ボードゲームの話~コスト編~

幾たびか、ふっと気になって答えの出ない話題で終結するこの系統の話。
もしかしたら、世の中にもこういった記事をかこうと思って、最終的な着地点を見失って記事にしなかった人も多かったんじゃないかなと。
まず、自分が言いたいことから書きますか。
ボードゲームが楽しかったから、自分でも作ってみたい!
という段階に進んだ、という条件でスタートします。
あれやこれや、こういうゲームを作ったら楽しいんじゃない?って言う構想が進み、身内だけで遊ぶ程度のものが視野に入ってきたところで、印刷屋さんの情報へと調査が進むと思うのですが…
トランプが100円均一で2セット買えるような世の中で、身内だけで遊ぶ程度のもの・・・500円くらいでできるんでしょ?と思って油断してると
「最低2セットから受け付けておりまして、箱付きで12000円です。」
これまで書き留めていたメモ帳をびりびりと破り捨てるような価格を提示される。
検索して調べてみるとわかると思うのですが、この最低2セットというのが肝で、通常は50セット~、理想的なのは100セット作成することで、購入層が納得できる価格帯を確保できるのですが、前記した条件の場合はとてもじゃないんです。
実際私もデータ作ってプリンターでペラ紙に印刷していた時代もあります。でも、山札をシャッフルできないとか、裏にしてもちょっと見えちゃうなど、問題が多いので次の段階へ。
そのペラ紙を100均一で買ってきたトランプに全部張り付けて、分厚いけどシャッフルはできるし、手持ちで遊べる。裏からも透けて見えない。ただ、分厚い。
そして今度は、光沢紙を買ってきて、スリーブとペラ紙で作った裏面を併用することでかなり品質の高いボードゲームが出来上がった。
ここまできたら、プロの印刷屋に委託して、1部だけ作って、コストのバランスを図りたい、という段階に進み…ありえない試算になると。
まぁ、そもそも印刷屋に作ってもらうっていう要求が最初期に通っていれば、自分の環境でこんなに色々試すより前に…そうだなぁ、高品質光沢紙にコストをかける前に依頼してるんだよな。
なんなんだろ、印刷屋に頼むなら販売することを目的にしない限り請け負わないからね、っていう印刷屋事情。

どうしてこんな状態なのかと考えを巡らせ、行きついた結論としては、偽物の作成への対策、でしょうかね。
トレーディングカードで遊びたい「だけ」の人がどこかから、解像度の高いカードデータを手に入れて、印刷屋さんへ依頼すれば、少なくとも大会で使用することはできずとも、学校や小規模の集まりで使うことはできるでしょう・・・・が
そうすれば、ゲーム制作者の意図する遊び方を提供できるのですが、販売を担っている会社は嬉しくないでしょう。
販売会社は「出るまで買い続けさせて収益を上げたい」でしょうからね。
これは、昔からあるクリエイターと販売会社のズレで起きてる問題に巻き込まれているのかもしれません。
印刷屋が印刷をしない、これは色々と時代が良くなったために表面化してきてしまった古い盤上の上に乗っかってしまっている問題なのかもしれない、と今は結論付けてこの話を今回は留めておきますかね。実際、裏付けのない話題ではありますので。